「真美は……旭と昔付き合ってた。元カノ。」



……元、カノ?




…なんとなく…想像出来てた…よ。


陽か旭の彼女だったのかなってことは、陽の様子からして想像出来てた…。




旭の…元カノか…




『好きだよ』



旭の顔が頭をよぎる。


わ……どうしよう…


あたし、思ったよりショック受けてる……


あの旭だもん…
元カノくらいいてもおかしくない…


わかってるのに…異様なくらい、ヘコんでるよ…。



ボーッと写真を見つめていると、ふとさっき陽が言ってたことを思い出した。




『…どういうわけか、好きな女のタイプは一緒だな。』




もしかして………



そっと顔をあげると陽はあたしの言いたいことを察したように小さくため息をついたあと写真に目を落とした。





「真美は、アイツの元カノであり……俺の…俺が好きだったヤツでもある。」



「………え?」






一瞬で頭が真っ白になった。


何か言わなくちゃ…


でもなんて言えばいいのか、言葉が見つからなかった。


ショックだった。


ダブルパンチを食らった気分だった。




旭の元カノ…

陽の好きだった人…




写真に映る真美さんがより一層まぶしく見えて、あたしは耐えきれずゆっくりと目を閉じた。