ふたご王子に恋をした

「お待たせ~!」


「おっせーよ!中途半端な血のりが恥ずかしかったっつーの!」


「怖い怖いっ!近寄らないで!」




戻ると額から血を流した千夏がキレていた。



あれ……そういえば陽のヤツ、なんであたしが千夏のメイクしてるって知ってたんだろ?


後ろを振り返ったがすでに陽はどこかに行ってしまっていた。



「どうかした?」



「あ、ううん…なんでもない。メイク終わらせちゃお!」




残りのメイクをばっちり終わらせ、いよいよ学祭が始まった。


「おい、行くぞ。」


「わっ、ちょっと待ってよー。」



陽に頭をこつかれ慌てて所定の位置につく。


中は意外と本格的。

黒幕のせいでほぼ真っ暗だった。



「あたしはここから顔を出して叫ぶのか…」


大道具に参加してないから中がどうなってんのかわかんなかったけど、結構ちゃんとしてるんだなぁ…




「お前の顔とか…マジ恐怖だわ。」


「どういう意味だよ!」


鼻息荒くツッコむとあたしは用意されていたイスに腰掛けた。