ふたご王子に恋をした

「実はオバケ役を増やそうと思って、それを2人にやってほしいんだ。」


「断る。」



早ッ!

陽は不機嫌そうに食い気味に断った。

確かにコイツがメイクして人を驚かせるって…想像出来ない!


考えただけで笑えるな……



「………フフッ…」


「てめぇ、なに笑ってんだよ。」


「あたっ!」



思わず吹き出してしまったあたしの頭に陽が勢いよくチョップした。


「オバケって言っても陽はメイクとかしなくていいから。最後のお札を置くポイントで、お客の足首つかめばいいだけ。」


「うわ…めんどくさ。」


「小泉は陽のサポーター兼、お札置いた瞬間大きい声出して驚かす役ね。」


「えぇ~?なんか微妙だなー…てゆーか、なんであたしと陽なわけ!?」



ほかにもっと良いヤツいるでしょうよ!



「本当は陽じゃなくて、旭に頼むつもりだったんだけど…ほら旭って顔広いっつーか、女ウケいいから呼び込みに回ってもらったんだ。それでその変わりと言ったら失礼なんだけど、陽に旭の変わりやってもらえないかなって…」



なるほど…

陽に呼び込みとか受付とか目立つ役なんて無謀だもんね。


理由が妙に納得できた。