ふたご王子に恋をした

「麻衣~。衣装取りに行こ!」


「ヒッ!旭!」


無邪気にやってきた旭に思わず後退りすると、逆に千夏に背中を押し出された。




「いってらっしゃ~い♪」



うぅー…鬼だ…!



衣装が置いてある物置部屋へ向かう。



はあ………
なんか緊張するなー…


そんなあたしをよそに旭はとなりで鼻歌を歌っていた。



あんなことがあったのに前と全然何一つ変わらないって…


旭は一体何考えてるんだろうな…。



全く読めん。



物置部屋につき、クラス名の書かれた段ボール箱を探す。ウチだけでなく、ほかのクラスのも大量に置いてあるので探すのが結構大変。


「う~ん…下の方にあるかもー。」


積み重ねられた段ボールをひとつずつ降ろして確認していく。




あー…もー……全然集中出来ん…


頭がボーッとするわー



「ん……わ!」



一歩下がった瞬間、後ろに積んであった段ボール箱にぶつかり、ドサドサっとあたしの上に降りかかってきた。



いたたた…………



………いや、痛くない……


へ?


目をあけるとあたしの身体は旭に包まれていた。


「……麻衣、大丈夫?」