ふたご王子に恋をした

差し出された陽の手に自分の手を伸ばした瞬間、身体がフワリと浮いた。



え………え!?


あたし今………




お姫さま抱っこされてる!!



「ちょっと!何してんの!?」


「わめくな。うるさい。」


「降ろしてよ!恥ずかしいじゃん!」


「ケガ人のクセに生意気なこと言ってんじゃねえ。ぶっ飛ばすぞ。」


は、はあ!?
なんであたしが怒られなきゃ…


てゆーか、近ッ!


顔近い!


下から見上げた陽の顔は凛々しくて本当に整った顔立ちだった。


「とりあえず保健室行くぞ。」




陽の両腕に抱えられたあたしの身体は恥ずかしさから自然と熱くなっていた。


お姫さま抱っこなんて何年ブリだろう…


保健室につくまであたしの胸のドキドキはおさまらなかった。



陽が器用に保健室のドアを足で開ける。先生は職員室に行っているようで部屋には誰もいなかった。


ゆっくりとベッドに降ろされ、あたしはホッと短く息を吐いた。


「で、どっちの足だよ、くじいたの。」


「右、かな。」


「ふーん。」


そう言うと陽は保健室のガラス棚を勝手に開けて中をあさり始めた。


「ちょ、勝手にいじると怒られるよ!」


「知るか。」