ふたご王子に恋をした

『旭』という言葉と聞いたことがあるような声に顔をあげると、目の前にはお昼休み、旭を取り囲んでいた女子たちが衣装を抱えていた。


「これも悪くないよね!」


「てゆーか、旭くんオシャレだから最悪私服持ってきてもらうとかで良くない!?」


「マジだしー!何の服着たっていい写真撮れるよあの人は。」



衣装……写真??


話の内容から察するに、たぶんこの人たちは写真部で旭にモデルを頼んだってことみたいだけど…


なるほどね。


学祭で展示する用の写真を撮りたいのかも…


だからってなんで旭?別にモデルなんて旭じゃなくたっていいじゃんか……





………………あーッ!また余計なこと考えてるよあたし!くそっ!

ふと、あたしの視線に気付いた女子のひとりとバッチリ目があってしまいあたしは慌てて視線を衣装に戻した。



あぶないあぶない…

陽の言うとおり、やっぱりあたしって無言で人をガン見するクセあるみたい…気をつけなきゃ、カンジ悪いよね。


「そういえばさ、旭くんって彼女いるのかな?」


「いるって聞いたことあるよ!」


「マジ!?ヘコむ~!」