頭をやっと切り替えられたと思ったら、タイミングよく終業のチャイムがなり英語の授業が終わってしまった。



とりあえず、お昼食べて5時間目から頑張ればいいよね!


「あたしジュース買ってくるね!」


「いってらっしゃーい☆」



早々とお弁当を広げる紗結ちゃんと千夏にそう言い残し自販機へと向かう。



「今日はー…炭酸の気分かな。」



「ありがとう♪本当助かる☆」

「さすが旭くん♪」




…………旭?


思わず眉がピクリと動く。


後ろを見ると、数メートル先で女子たちに囲まれた旭の姿があった。



なにしてんだろ…


あたしの身体は自然と壁に隠れるようにして様子を伺っていた。


どう見ても怪しい!


怪しいってわかってるけど……身体が勝手にーッ!



「本当に俺なんかでいいのかなあ……」


なんの話だろ?


「旭くんじゃないとダメなの!」



旭じゃないとだあ!?


また眉がピクリと動いた気がした。