えっ……え、え、え、えっ??


なに…なに!?
急になんなの!?



「あ、DVD始まったよ。目閉じたほうがいいんじゃない?」


「あ、はいっ……!」


テレビからは叫び声だの嫌なBGMが聞こえていたのに、自分の心臓の音がそれを邪魔していて全く耳に入ってこなかった。


何よりもこんなに近くに旭がいることが気になったし、さっきの言葉が頭をかけめぐってDVDなんてどうでもよかった。








「よし、これにするかー。」



2時間ほどDVDを部分的に観たあと、大きく伸びをしながら旭が言った。




「お、おつかれさまでした……」


「お疲れって、麻衣の方が疲れたんじゃない?」


「え?あぁ……」


「大丈夫?怖くなかった?」


「だ、大丈夫!」




DVDよりも気になることがたくさんありすぎたんだってば…



「もしも眠れなくなったらウチにおいで♪添い寝してあげるから。」


「なっ!?」


そ、添い寝って!


無邪気に笑って答える旭…素直なんだかやっぱりタダのエロなのか…よくわかんないわ。


なのに、そんな言葉を真に受けてドキドキしてるあたしもあたしだよね…


そんなことを思っていると、ガチャリと玄関のドアが開く音が聞こえた。