「もっと言わせてもらえば、全クラス合わせてお前が最下位。」


「最下位!?」


「てか、7点とか言って何なの。どうやったらとれんのコレ。逆に教えてほしいんだけど。」


「まぁそうっすね…授業の内容を右から左に聞き流せば…とれますかね!」


左手を顎に当てカッコよく答える。



「小泉…」


「なに?」




「……なめとんのかお前はーっ!!」



鼓膜がやぶれるくらいデカいツトムくんの怒声とともに、数学の教科書のカドが頭を直撃した!




め、目の前に星が走るっ!



「ったー……!」



あまりの痛さに頭を押さえてその場にしゃがみこんだ。



「ふぅ。今の衝撃で少しは頭の回転早くなっただろ?」


「むしろ脳細胞が一気に死滅しました…てか、ここまでしなくてもいーじゃんか!」


「お前、バカは死ななきゃ治らないって有名な言葉知らないの?」


「え…殺す気!?」


「そうそう、今から言っとくけど中間テストもクソでカスみたいな点数だったら夏休み毎日補習だから。よろしく。」


「ムリムリムリムリ!」


「いやいや、こっちがムリムリ!出ないなら留年決定だけど?」


「ムリムリムリムリムリ!もっとムリ!」



「だったら……死ぬ気で勉強してこおおぉぉい!!」


「ギャアアァー!」