ふたご王子に恋をした

「ちょっと顔出してけば。」


「あぁ…」



そういえば出かけた日以来、旭に会ってないな…


あの日のお礼だけでもちゃんとしとくか。


「じゃあ、お礼だけ…」


6歩でつく彼らの家の前まで行く。


「………あ?」


「どうかした?」



「鍵が…あいてる。」



陽がドアノブに手をかけるとガチャリと開いた。



中から話し声が聞こえる…



「………まさか…」


「えっ?」



陽が急いで靴を脱ぎ、上にあがったのであたしもあとに続いた。


リビングへ行くと、中にいたのは旭と中年のダンディでカッコいいスーツを着たオジサン……





「……親父。」




親父……………



親父!?



陽の動きがピタリと止まる。



「な…なんで、ここにいんだよ………」


「いたら悪いのか。この家は俺の名義だ。」


無表情で淡々と答えたオジサン。



「イキナリ来てなんの用ですか?」


いつもバカみたいにヘラヘラしてる旭まで顔がこわ張ってる…


今まで感じたことのない緊張感がここにはあった。