ふたご王子に恋をした

「…知ったようなこと言うな。」


「え?」


「お前にはわかんねぇよ。」



そう言った陽の言葉はいつも以上に冷たく感じた。




旭のときと同じ感覚…



なんだろう…



旭も陽も何か抱えてる。


それが何かは分からないけど…あたしなんかじゃ理解出来ないような、深い何かがあると思う。


もしかしたらあの日陽が暴れたこともそれが関係してたりするんじゃないのかな…



コーヒーを飲みながらチラリと陽の手の甲を見る。



まだ切り傷がハッキリ残っていて痛々しい…


一体なにがあったんだろう……




「……だからガン見すんなっつーの。」


「あたっ!」


後頭部を叩かれコーヒーを吐き出しそうになった。



マンションにつき、家の前に立つ。



「じゃあな。」


「…あ、あのさ!」


「あぁ?」


「…コレ、ありがとね!」



コーヒーのカップを見せる。



「別に…。」



「アンタ、別にが口癖だよね。」



「別に。」


「ほらまた言った。」


「……お前、今ヒマだよな?」


「なに急に!」


「…アイツがゴチャゴチャうるせーんだよ。」


「アイツ…?」


……………旭か!