なんと言われようがこのスタイルを変える気はサラサラない。


「よいしょっと…」


起き上がりペットボトルのジュースを飲む。



「今日は土曜だから…あぁ、陽さんも来るけど?」


「ブッ!!」



出た!
ジュースでた!


勢いよく口からジュースが飛び出した。


「ひ、陽!?陽って………あの陽?」



半信半疑でとなりの市瀬家を指さす。



「そう、となりの陽さん。」




え――――――っ!?なんで陽が!!



「…どういう手違いでそんなことに……」


「土曜は陽さんがアシスタントコーチでついてくれんだよ。」


「いやいや、だからなぜに陽!?」


「バイトらしいよ。」


「へぇ~…つーかサッカーできんの、あの人。」


「出来るなんてレベルじゃねーよ。陽さんは俺らの中では“神”だから!」


「神!?………紙?」


「そっちじゃねーよ!」



だってアイツがサッカーしてるなんて想像出来ないんだもん!


しかも小学生から紙…あ、いや…神として崇められてるなんて都市伝説なみに信憑性に欠ける!


「お前も見に来る?」


「え!?」