ふたご王子に恋をした

「これ、ブランドの限定品なんだけど。どーしてくれんの?」


「え、いや~…」


「金、クリーニング代払って。1万。」


「1万!?」



1万も持ってないし!持ってないし、これで1万ってぼったくりでしょ!


「あのー、1万も持ってないんですけど。」


「じゃあ5千円でいいわ。出して。」



でいいわって何だし!完全にカツアゲじゃん!


腕組みしながらスゴい剣幕でジワリと寄ってくるギャル…



こっわー!


誰か助けてっっ!






「…邪魔なんだけど。」



……………へ?




「陽!」



そこには私服姿の陽が突っ立っていた。



「な、なにアンタ!知り合い?」


「…別に、知らんけど。」




おい!
知らないって!
となりの席だし!
となりの家だし!



「知らないけど、道のど真ん中でカツアゲしてんじゃねーよ。お前ら邪魔、どけ。化け物。」


「な、なんなのコイツ!超ムカつく!」



ギャルは陽の迫力に圧倒されるとその場から逃げるように立ち去っていった。



てゆーか化け物って…まぁ確かに化け物みたいな化粧だけど。