ふたご王子に恋をした

旭も陽も、今はそれぞれ嫌なとこばっか見えるけど、あれが全てじゃないってことなのかな…


確かにあたしなんかのために勉強教えてくれたし…



…って、なに深く考えてんだあたし!


別に考える必要ないしっ!!



「さ!仕事仕事!」


「急に張り切りだしたわね。」



いつもは8時で終わるけれど、今日は家に帰ってもひとりなので後片付けや掃除もしっかりして9時にお店を出た。


「おつかれ~☆今日はいつもより多くつけといたから☆」


そう言ってケーキが入った箱を渡される。



「ありがとう!」



今日の夕飯はこれだな。作るのめんどくさいし。


足早に自宅へと向かう。



「………………。」


ふと、市瀬家のドアの前で足が止まった。



特に何があるってわけじゃないんだけど…


なんとなく、


足を止めた。



付き合うのはムリだけど!!やっぱり勉強教えてもらったお礼はしたほうがいいよね。


でもお礼って何すりゃいいんだ?



「う~ん………あ、そうだ!」


ケーキ!


これあげればいっか☆


でももう9時だし遅いかな…



市瀬家のインターホンを押そうか押さないか迷いながらドアの前をウロウロする。


まるで不審者。