「じゃあ・・・
お言葉に甘えようかな。」
そういいながら、電子レンジで
温めた皿を手にとり、真月は
ニコッと笑みを向けた。
・・・でも
その表情ってさあ・・・
俺をハメるときの
顔じゃねぇかっ!
っとは、思いつつも
『あわよくば♪』とか
『まかり間違って♪』とか
期待を捨て切れない
バカな俺がいて・・・
言葉を選んでしまう。
「・・・つまんないな。
鷹尾君の反応が悪い。」
やっぱりな。
「バーカ。
わからいでか。
何回ハメラレてると
思ってんだよ。」
我ながら、
不機嫌窮まりない声を
発している。
「だって仕方ないじゃーん。
お洗濯しなくちゃダメだし
何より化粧品の手持ちがない。」
「おぉ、そのバカでかい
ポーチにすら
収まりきらんのか?」
「収まるわけないじゃない。
里奈ちゃんと
同じ系統なんだから
想像つくでしょうが?」
・・・なるほどな。
「変わるわけだ。」
「ええ。そこに
中途半端という文字は
ないしっ」
いかほど上から
物申すんだ・・・
厚化粧が。