ちょ…… 「せっかく髪綺麗なのに、傷んだらもったいない。」 私が渡したタオルで濡れた髪を乾かそうとする。 何か、恥ずかしい。 こんなことする人、ドラマや漫画の中にしかいないと思ってた。 こんなベタなことして、恥ずかしくないのかな? あたしだったら恥ずかしくって絶対できない。 こっそりとソータの顔を覗き見る。 あー… 何か、私が恥ずかしい。 一瞬でも、この人は私の気を引こうとしてるんじゃないか。 そう思った自分がすごく恥ずかしい。