やだやだ…!


やめて…!!


泣きそうになる。


どうしてこんな事に…。


その時、頭に浮かんだのは…


健ちゃんの、優しい眼差し。


こんな男の物になるなんて、絶対、嫌ーっ!!



「やだ…っ!」



でも、力が入らなくて。


連れ込まれる…そう思った、瞬間。



「その人から離れろ!」



後ろから…大好きな健ちゃんの声が…聞こえた気がした。