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「景虎様、お酒を…。」



「あぁ。」



今宵も、美しい小姓達を相手に晩酌していた。


いつもなら、声が美しい者には歌わせ、舞が得意な者には舞わせ…楽しい夜なのだが。



「…ん…!?」



酒が零れて、私の手を伝う。



「も…っ申し訳ございません…っ!!」



…少年が悪い訳ではない、私が集中しておらず、杯を持つ手が滑ったのだ。



「いや、今のは私が悪かった。お前は気にしなくて良い。」



泣きそうな顔して謝る少年の髪を軽く撫でてやる。


すぐに顔を赤くして…本当に愛らしいなと思う。


しかし…。