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夜、自室で私は源氏物語を読んでいた。


私の愛読書だ。


恋とは無縁の生き方をしているからか、源氏物語は興味をそそられた。


恋は、しない。


一生できないだろう。


だが、美しい少年は好きだ。


私の周りには美しい小姓が沢山いる。


彼らを見ているだけで、楽しい。


きっと源氏物語の“光る君”も、彼らのように美しいのだろう。


だが…光る君を取り巻く姫達の心を考えると…可哀相で仕方がない。


特に紫の上は…裏切られっぱなしではないか。


だが当然と言えば、当然…だ。