何だか…今日は健ちゃんがいつもと違う気がする。 気持ちが通じ合ってるんじゃないか…そんな錯覚をしてしまいそうになる。 「健ちゃんは、好きな人っているの?」 祭りの雰囲気のせいなのか。 夜のせいなのか。 酔ってるせいなのか。 私は胸に生まれた淡い期待を消す事ができず、そんな事を聞いてしまった。 「……いる。」 急に真面目な顔になって、私を真っすぐ見て告げた。 「いるんだ!?健ちゃん。」 もし、その人が私だったら…なんてバカな事を更に期待してしまって。