克也じゃなくて…私…!?
「本当に世話になるねぇ、結衣ちゃん!」
戸惑ってたら、健ちゃんのお父さんは何故かニヤニヤして私と健ちゃんを見てきた。
「父さん…!」
健ちゃんは顔を赤くしてお父さんを困った顔で見てから…唐突に、私の手を掴んだ。
「…結衣さん!行こう!」
うわ…手…!
手…っ掴まれてるよぉ~っ!
私の心臓は一気に跳ねるけど、平静を装った。
「克っちゃんは何か食べる?」
「俺はいい!何匹掬えるか、挑戦中だから!」
克也は金魚掬いに夢中だった。
「じゃ…健ちゃん借りて行きます。」
それだけ言うと、グイッと健ちゃんに引っ張られて行った。

