太鼓の方を見ると、小学校低学年位の男の子が楽しそうに叩いていた。
近所の家の親戚の子だろう。
「そうか…なら仕方がない。今度は金魚掬いを手伝って貰おうか。一回分だけ無料にしてやるぞ。」
「マジで!?よっしゃ!!後悔しないで下さいよ~♪」
「何の後悔だ。」
やる気満々な克也を連れて健ちゃんは金魚掬いコーナーに向かった。
その時、振り返って私に「また、後で。」と言って軽く微笑んだ。
ドキン…と、私の胸がまた鳴った。
健ちゃんの表情ひとつひとつに、ときめいてしまう。
もう明日には、帰らないといけないのに。

