太鼓の選手交代だ。 健ちゃんに言われて仕方ない、というように克也は叩き始めたが…健ちゃんに指導されていた。 克也と健ちゃんの相変わらずのやり取りに、私は遠くから見て笑っていた。 指導が終わって、ふいに健ちゃんがこちらを向いて…私と視線がバチッと合った。 私の心臓が跳ねる。 思わず視線を逸らしてしまう。 だけど…すぐに私の傍に人の気配がして、見上げると健ちゃんが立っていた。 「踊らないのか?」 「うん…これ飲んだら踊るよ。」 「…そうか。」 「座る?」