「ねぇ、克っちゃん。もしかして…健ちゃんに私が失恋した事…話した?」



家族みんなでの夕飯時に、隣に座る克也に聞いてみる。


克也はへらへらと笑った。



「言ったけど?ダメだった?」



やっぱり…そうじゃないと何で私まで誘ってくれるのか意味が解らないし。


ってか、へらへら笑ってる克也がムカつく!!



「何勝手に私の事話してんのよ!私が失恋したのがそんなに面白いのか、このやろ~っ!!」



思わず克也のほっぺたをつねってしまう。



「いひゃい!痛いって!!…しょーがねぇじゃん、部長が結衣ねーちゃんが何で今年は長々と帰って来てるのかって聞いてきたんだからよ~。」