ちょ…!
健ちゃん、全校生徒の注目の的じゃない~!
恥ずかしくて、逃げたかったのに…健ちゃんにすぐ追いつかれてしまって。
手を…思い切り掴まれた。
「…頼む、逃げないでくれ。」
私…私は…。
どうして、泣いてるんだろう?
涙が止まらないまま…振り返る。
健ちゃんは…必死な顔をしていた。
真面目な瞳。
中学生だけど、オッサン臭い健ちゃん。
私の知ってる…健ちゃんだった。
「さっきの…ラストシーンは、晴信の…最期の言葉を…再現した。景虎は晴信を憎んでいるだろう…憎まれても仕方ないが…。晴信は…ずっと景虎を愛していたんだ。」

