「…う…っ…晴信…!」



夢か現実か…景虎なのか結衣なのか…解らない。


悲しくて…悔しくて…苦しくて。


絶望…そして、憎しみ。


涙が…止まらない。



「結衣!…大丈夫?」



中性的な、フワフワした声がする…と思って、目を開けた。



「…ゆー…た…?どうして…っ」



優太が心配そうな顔で、伺っていた。


私は、結衣…だ。


こっちが…現実、なんだよね…?


私は起き上がろうとして…でも全身の怠さに、フラフラとベッドに戻ってしまう。



「…起き上がらない方が良いよ、まだ熱が高いから。」



「熱…!?」



そう言えば、全身が熱いし…怠いし、関節が痛い。