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二度目となる、晴信との戦。


川中島で、犀川を挟んでの対陣が続いていた。


こちらから攻撃をしかけてみたが…決着はつかず。


来る日も来る日も…睨み合いが続き…晴信に近付く事も、できない。


…こんなに長く、苦しい戦は初めてだった。


我が軍の内部でも…苛立ちや焦りが目立ち、内部で揉める事もあった。


私が…晴信への想いを断ち切れていないからなのか。


迷い、苛立ち…それを鎮めるかのように…私は毎晩、枇杷を奏でた。


晴信…お前と…本当は、戦いたくなんか、ないのじゃ…。




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