お父さんが…
「朱も可哀想だが、姉さんたちが一番可哀想に感じる…」
「なんで?」
私は、不思議で聞いた…
「兄さんと姉さんは、あの事件があってから、じいさんに勘当されかけてるんだ(苦笑)」
それを聞いた、朱ちゃんが…
「それって、私のせい?」
「朱のせいじゃないよ!!じいさんは、従兄弟同士で結婚させようとする、俺たちが気持ち悪いって(苦笑)」
「お父さんも怒られたの?」
「うん。でも、鈴汰君が朱にしたことがそれ以上にじいさんの勘に触ったみたいんだ…」
「だから、勘当しかけてるんですね?」
侑飛君が聞いた…
「そうなんだ…じいさんも、従兄弟同士の結婚は気持ち悪い。けど、本人たちがしたいなら、しょうがないと言っていた。でもそれが一方的だったからおじいさんの気持ちを煽ったのかな?(苦笑)朱は特に、じいさんの宝物だから(笑)」
朱ちゃんは泣きそうに…
「……うん…」
「朱。こうなって一番安心してるのは、誰よりもじいさんだから。もし、子どもができて、それが障害を持っていたら、苦労するのは朱だから…じいさんは孫全員の幸せな姿がみたいってさ♪朱!!幸せになんないとな(笑)じいさんの気持ちに答えないと♪」
「うん!!おじいちゃんの気持ちに答えるように頑張る。ね!侑飛?」
「あぁ〜!!」
侑飛君が笑顔で朱ちゃんに答えてた。
お父さんが……
「侑飛君に朱を取られた!!(泣)わかってたけど、やっぱり悲しい…」
「「「「ぶ!!わっははははは(笑)」」」」
みんなで大笑い!!!!お父さん、面白い。
「みんなで笑うなんて、酷いし。お父さん帰る!!」
って帰っていった…