「朝は、迎えにくるな♪てか、一緒に住めたら楽なのにな?」
「じゃあ、家に住めば良いだろ?」
「お父さんたち何でいるの?」
「考えを聞いてなかったから、一応聞こうと思って♪侑飛君の家が良ければ、家に住めば良いよ。」
「なんか、言いづらいんですが、俺の家…」
「侑飛の家がどうしたの?」
「隣なんだよね…」
「えっ?隣!!!!!!隣って、柚木さんだよ?しかも、お年寄り夫妻だし。」

家は丁度一番端にあるから、隣は一軒しかない。

「去年、二世帯住宅に改装して、母親の実家に引っ越してきた。だから、名字が違うんだよ…」
「じゃあなんで?昨日帰り道一緒じゃなかったの?」
「俺の家の玄関は裏なの。表は、じいちゃん家の玄関。中で繋がっているんだけどさ…」
「聖弥(セイヤ)と咲菜(サナ)ちゃんの息子さんかぁ〜。言われてみれば、聖弥に似てるな♪」
「父を知ってるですか?」
「聖弥とは幼なじみだ。隣に引っ越してきたという挨拶しにきた時はびっくりしたけどな(笑)」
「そうですよね(笑)でさ…さすがに、中3で転校辛いからって、転校はしなかったし、中学の時は朝早かったから、近所の人になんて会ったことなかったし。」