「ねぇ、俺彩香の事好きだよ」




そう言い輝は顔を近ずけて来た。



「イヤッ!!」


私は輝を突き飛ばした。


「私はもう輝の事は好きじゃないの。だから別れてほしい」


もう限界。

こんな奴信用できるはずがない。

そしてやっと奴の本性が現れた


「チッ、まぁいいや。お前なんていなくなっても女には全然困らねぇし」

「………」

「あ、言っておくけどこのこと誰かに言ってみろ?」


輝は私を壁に押し当てて言った。


「人前に出させなくしてやる」



一瞬血の気が引いた。

輝の目は殺し屋のように恐ろしい目をした。


私はこの日を境に心に決めた。


もう人なんて信用しない。

そしてもう人なんて好きにならない。