傾いた太陽がキラリとその指を照らす。

「先輩、」

(その指輪は何ですか)
声にならない言葉。

「ん?」


こんな時だけ優しい声を出す先輩に、あたしはまた抜け出せなくなる。

「太陽、眩しいですね」

そう言って顔をふせた。


「眩しいです、ほんと。顔があげれませんよ」

(ほんとに、眩しいです。キラリと光るその指輪)

それが何を意味するかわからないくらいに馬鹿か、子供でいられたら良かったのにな。






゙キラリと光る、ソレ゙
(まだまだ諦められそうにないです)