みひつの天然色

と、顔段の下に、こちらを見上げている顔があった。

あたしの姿を見ると、息を上がらせて走りあがってくるのをやめて、その場にへたり込んだ。

休んでいるはずの、透夜だった。

「どうしたの?」

透夜は荒い息を、ゆっくりと整えながら、笑い出す。

「何なの」

怪訝な顔で見ていると、

「ごめん」

呼吸を落ち着かせて、立ち上がる。

「そこのドアから消える伽羅見て、一瞬、よからぬことを考えた」