みひつの天然色

驚いていると、引きずられて、唯一の傍まで顔を寄せる体勢になった。

唯一の綺麗な顔が、こっちを見て、笑う。

そして、耳元に、小さな小さな声で

「透夜は渡さない」

あたしは、唯一の顔を見れなかった。

唯一からぱっと離れると、自分の部屋まで、何も考えないようにして、走った。