透夜はとっさに自分の親指で血をぬぐって、そのまま、傷に蓋をした。 「止まるまで、そうしてれば?」 唯一が、面白がっている声全開で言う。 バカ~!! 止まらないって。 血流がよくなりすぎて出血多量だ!! 「オレはいいんだけど、伽羅が、物凄く嫌そうな顔してる」 言いながら、透夜は、ハンカチを取り出して、あたしの傷に押し当てると、あたしの手を取って、押さえさせた。 「準備がいいな」 「そういわれるのが嫌だから出さなかったのに」