みひつの天然色


「伽羅がそう言ってくれるんなら、オレ、ちょっと自信もって、頑張ろうかな」

ぐさっ。

突き刺さる痛みに、あたしは一瞬目を閉じる。

墓穴を掘った。

「ダメ」

あたしは一瞬素直になって、言っていた。

焦る。

けれど、こんな一言くらい、わけなく誤魔化せる。

「唯一はいいけど、透夜が傍にいてくれなくなるのは、ちょっと嫌だな」

「そう?」

理由は、何て言おう。

考える。

と、