「うーん。彼女なら、頑張れば何とかできるんじゃないかって気もしたから。 あと、彼女できてくれたら、あたしは役目から開放されるっていうか」 「悪魔だな」 「そうかも。 でも、いつも一緒にいたら、あたしが唯一のことを好きなんだろうって、誤解されるんだもん。結構迷惑してるんだよ」 透夜は、片手で額を押さえた。 「そうだな。伽羅、よく、唯一を好きな女の子にカラまれてるもんな」 「うん」 それを、助けてくれるのも、大半は透夜だ。 あたしの表情はつい、ニッコリを増してしまう。