バシッ










僕は奴を突き飛ばした



生徒「こんな力でけんか?」


「…くっ」

僕は睨み付けた


生徒「俺なめたら終わりだよ」


バコッ






ドンッ






「っ…いっ」



涙がこぼれそうになった









生徒「こいよ」





「あんた、なにしてんだよ」

生徒「!!あ、いや何も」


「誤魔化せるとでも思ってるんだ」





僕は目を開いた





ゆり…


生徒「先に手をだしたほうはこいつだよ!!」


「ふーん、そうなの?」


僕はうなずいた


「…いけ」

生徒「…」


奴は無言で走り去った




まだ殴られたお腹が痛い


痛みが増してくる



涙がでた




「なに泣いてんの」

「ウッ…ズッ………」

「なんで手出したの」

「やって…グスッ…ばかにされた……ん…ズッ……よ」

「…そ」

僕は頷いた



「馬鹿にされても手出すな、ほっときゃいいの、いつまでも子供じゃないんだから」


「ごめん…」

「はい、立って」

僕は立ち上がった


「保健室いくから」


「…」