つまり、中澤が
登場してからというもの
僕のクラスは
中澤を中心として
回るようになっていた。

ただ、誰一人として
中澤といい感じになることは
出来ず、終始無口で
文庫本を読む中澤に
ただ見惚れるだけであった。

もちろん、僕もその一人だ。

こうして
中澤革命が起き

それから
7年の歳月が流れ

僕らは17歳になった。