僕が君を好きになった理由

千里子じゃないなら、誰だ?
なんだかんだいって、美人は
イケメンか
華やかな商売してるのと
一緒になるよな、やっぱり。
横文字の、デザイナーとか
イラストレーターとか
クリエイターとか…
やっぱ、棒線入らないとね。

うちの親父みたいな
第二工場長とか駄目だね、あれ。
工場長の前は、班長だよ、班長。

何、班長って。
それ大人の仕事?

まったく
ああはなりたくねぇ~な。

僕は、どうすれば
中澤に気に入られるか
ばかりを考えていたせいで
チョコちゃんのことは
すっかり忘れていた。

「おい、待てよ!」

小学生男子の
キンキンした高い声が
公園内に響き、僕ははっとした。