僕が君を好きになった理由

ボンバラボンが見つからない
傘地蔵公園の中で、一番高い
ジャングルジムに昇り、僕は
周りを見渡した。

小学生と思われる
ガキ、3名が走っている。

アホが見る~
豚のケツ~♪

まだ、そんなの
流行ってるのか?

養豚所の人に失礼だろ!
と今なら言えるが
当時、僕らも、そんなことを
当たり前のように口走っていた。

しかし…困ったぞ。

チョコちゃんとかいう
中澤の白毛の愛猫は
一向に見つかる様子がない。

せっかくのチャンスなのに…。

僕は、ジャングルジムの上で
いつか教科書でみた
「考える人」のポーズを取った。

中澤初音…。
やっぱ、可愛いよなぁ~。
どうしたら
アイツと付き合えるのかな?

う~ん…
そもそも、中澤の好みとか
そういうの全然知らないし…
それさえわかればなぁ~

やっぱ
リサーチ大事よね、リサーチ。

しかし、とんでもない
高望みとかだったら、どうする?

ってか、アイツなら
高望みにならないよな。
あの顔なら
ハイスペックな男を
望んでも、許されるだろうし…。

でも、考え方を変えると
あえて、庶民的な男を選んで
自分の美人さに庶民性を加えて
新たなファンを獲得するみたいな

なんだろう
坂下千里子的な戦略?
いや、千里子は美人じゃね~な。