「喜びとか悲しみも幸せも全部同じだけ感じたいです。……ずっと、一緒に居たいので」


頭で考えるより先に、次の瞬間には雪が腕の中に居た。


雪をぎゅっと抱き締める。
そしたら雪の手も、俺の背中をぎゅっと抱き締めた。



「ぁ……」


今、雪の言葉を聞いた瞬間。
頭の中に雪と手を繋いで歩いていく未来が見えた気がした。


違う。



俺が見たいんだ、その未来を。




幸せな恋が続いていくその先を……。