「夢、夢はいるのか?」

私の名前は小林 夢(こばやし ゆめ)

今日もハゲTracherの青藤(あおふじ)が怒っている。

「かわいい夢はここにいるょ!!」

みんなの笑い声。

「夢、後で職員室に来い。」

「はーい。」

「相変わらず小林は面白いなぁ。」

「そんなことないょ。」

同じ班の大河(おおかわ)くんが言う。

「今日、転校生が来るんだって。」

「誰ぇ??」

「さぁー?」



~1年前~

向水高等学校に入るため一生懸命、勉強をした。

偏差値が63で私の頭では

入れないほどのなん難関校だった。

でも、今はねぇ・・・。



キンコンカンコーン♪

「小林夢さん、小林夢さん。至急、職員室まで来てください。
 青藤先生がお待ちです。」

「夢、行って来なょ。」

亜美(あみ)の声。

「はい。はい。今すぐ」

何で私がハゲTracherに会いにいかなきゃなんねぇんだよ!?

「あっ、アレ2年の小林夢じゃね??」

「たぶんあってんだろ。」

聞き捨てならんな!

「あ゛ぁん?」

「うわぁ、やべぇ。」

「おい!行くぞ。」

3年の女子がなんだょ。

逃げんなら言うなょ。

コンコン。

「失礼します。」

「おぉ。やっときたか夢。」

「その呼び方、嫌なんですけど・・・。」

「まぁ、いいじゃないか。」

よくねぇーよ!!!

良いとか、悪いとか決めるのは

お前じゃなくて私なんですけど・・・。

あっ。

見たことないやつがいる。

うわぁ。

どぉしよ?目が合った。

「こんにちわ。」

何?超クールなんですけど・・・。

「こ、こんにちわ。」

「夢、早く来い!」

このハゲTracherのバカ!!

今いいとこだったのに・・・・・。

「千秋(ちあき)も来い!」

はぁ!?千秋って誰?

もしかして・・・・。

うわさの転校生!?!?