…心配してくれないんだ



「ね、和沙…この後…すぐ仕事だよね?」



車に乗り込む



「そうだけど?」



「…何時に帰ってくる?」



私は、アザが薄くなるまで高校は休み



「知らない」



………そっか…



きゅっと、服を摘んだ



「…じゃ、イイ子にしてろよ?」



車の中から笑う和沙



「うん…早く帰って来てね」



和沙はいつも大変そう



疲れてるよね



帰っても何にもやることがない



ふとカレンダーを見た



………あ、もう少しでクリスマス



雪が降ったのに気がつかないなんて……



ソファに座ると、眠たくなった



私は眠りについた





「…み…ゎ……桜羽?」



「んぅ…」



目が覚めると、和沙の顔があった



「…お帰り……?」



「深夜だぞ?」



ぇ…


体の疲れからか、私は長いこと寝ていたみたい



「…俺、寝る」