家に帰ったら、もう夜



「疲れただろ、もう寝ろ?」



ビクビクしながら、和沙の袖を握った



……疲れてるけど…



寝たくない



…………



「病院は明日な?」



違う…



そんなこと、どうでもイイの



和沙は私の手を袖からほどいた



「おやすみ」



…ヤダ………行かないで…



男の人は怖い…



でも、でも、和沙は違う…



パタン…



和沙の部屋のドアが閉まった



…触たい…



…寂しい…



何より、和沙に抱き付けない自分が嫌だ



「…っ…ふっ…」



和沙の温もり……感じたい…



中学のときは、お姉ちゃんが優しくしてくれた



…でも、温もりはなかった



私も、ほしがらなかったから………