「は…はぃ……」



私は一度顔をあげた



……



さっきはわからなかったけど…



カッコいい…?



黒いスーツに黒ぶち眼鏡…黒い髪……



身長も高くて…



大人って感じ……



部屋に行くまでの会話はナシ…



がちゃ



部屋のドアを開ける和沙って人



パタン



「…お前って、何歳だよ」



外に居た時とは違う低い声



「…じゅ…16です……」



「俺と9も、ちげぇじゃん」



……なんか、雰囲気が恐い…



「ここ…桜羽の部屋だから」



一つの部屋の前で立ち止まった和沙さん



「はぃ…」



「あと、鍵はこれ…家の家事はヨロシク」



そう言うと私を放ったらかしで、自分の部屋と思われる部屋に入っていった



冷たい人だな…


ま…いいか、男の人苦手だし…



私は部屋に入って驚いた


ベッドがある…



私の荷物は服とかだけだし…



これって…和沙さんが…???