視界がぼやける



「ひっ…和沙……?」



「……最低だな、お前」



え?



「俺は、お前のことが大切なのにお前は指輪なくした?…最低だな」



「ち…違うっ……!」



和沙は、今までにないくらいに冷たい目をしていた



違うよ…



違うの…



「いつも帰ってくんの、待ってるし…」



私はただ肩を震わせて和沙を見ていた



「帰りまたれてると、仕事に集中できない…イラつく…」



…ヒドい……



「和沙、ヒドいよっ!」


不満が爆発した



「私は、ただ和沙を待ってるだけなのに!」



「それが、ウザイつってんの!」



「和沙いつも帰って来ても、エッチだけだしっ、嫌なのに!!」



「は?意味分かんねー!」



「っ…え゙ぐ…」



「無理だし…」