その言葉で和沙は、私を見つめた



「何があった?」



「大紀君にね…好きって言われた…」



和沙に抱き付きながら、私は言った



「…それで?」



「ごめんなさいって言った…」



「そっか」



和沙は、私を抱き上げて部屋に向かった



「でも、大紀君が可哀相でね…」



「桜羽?」



「ん?」



和沙の手が服に入ってきた



「ぇ!和沙っ!!」



「可哀相なんて、思ったらその男が可哀相だ」



??



何言ってんのかよく、わからない



「桜羽は、俺を見てて?」



「うん…」



静かに頷いた