でも、本当は悲しくて虚しくなるだけだった…



「…っ…」



目の奥がジワリと熱くなる







……



「ん…」



夜中に目が覚めた



和沙は…?



暗い部屋の中を見ると、まだみたい



…遅い…な…



そんな時にドアが開く音がした



「和沙…」



私はベッドから抜け出して、玄関に走った



「和沙っ、お帰りっ」



「は?」



ぎゅぅと和沙に抱き付いた



「寝てねぇの?」



ポンポンと頭を撫でた和沙



「んん~、寝てた」



「起こした?ってか、俺の部屋で寝てた??」



「うん、寂しかった…」



すると和沙は、ホッペにキスをした



「ごめんな?」



「うんん…今日はね、いろいろあったから……」