恐い…


和沙に迷惑かけてるし…、私ってダメな奴……



カランカラン


「!!ぃやぁっ…」



空き缶が転がっただけなのに、音に敏感になっている私



「ひっ…ふぇぇっ」



もうさっきの人達来ないよね…



誰も来ないよね……




「…こゎぃ…」



少しのことが、私の過去のトラウマに引っ掛かる



コツコツ…



「!!」



…足音……


誰…



「……!」



私は目を強く閉じた



「…見つけにくい所に居るんじゃねぇよ……」



「和…沙ぁ…」



「あー、泣くな子供じゃないんだから」



ビクッ!



頭を撫でられた



体に緊張が走るように、こわばる…



「昨日は、ごめんな…俺、仕事のイライラをお前に…」



私は頭をフルフル横に振る



「ぉ、お仕事は…?」



「気にすんな、」



……やっぱり、私迷惑かけてるよ…



「もう、高校は明日からにしといたから…今日は帰るぞ」