お恋)「可愛い♪これ、私っぽくない?」 こう見ると、普通の女なんだな。 姫なんて身分だし、大方、町にすら出歩いた事なんてなかったんだろう。 瞳をキラキラさせながら、はしゃぐ姿を見ると、このまま、只のお恋として生きた方が、こいつにとっては幸せなンじゃねぇかと、俺は思いはじめていた。 そして、数日後。 半蔵から情報を得たら俺は、半蔵を通して、信長に連絡をいれた。 俺が頼れる唯一の存在だ。 彼になら、任せられる。 事が済んで、迎えに行くまで。